PowerShell 2.0 と Windows XP x64

PowerShell 2.0がリリースされてた。

Windows Management System のコア部品という位置づけなんで、PowerShell単体でのインストールではなくなっていた。

下の記事が参考になる。
[PowerShell 2.0リリース](ミラーサイト[PowerShell 2.0リリース])

ただ、インストール対象にXP x64が無いんだね……。
"Windows XP with Service Pack 3"としか書いてない。Windows XP x64って、Windows Server 2003 x64をもとに作られているから*1Service PackもServer 2003と同じで2までなんだよ……。XP with SP3 とある時点で、x86版のみ対応と暗に書いているよね……。x86版とx64版を同梱とかじゃなくて、さ。まあ、他のOSがx64とx86がわかれて置かれているのに、XPだけいっしょという話もないだろうから、XP x64はまともに考えられてなさそうだ。

ただ、[Windows Server 2003 Service Pack 2 と Windows XP x64 Service Pack 2 の概要]にあるように、Server 2003 SP2はXP x64に適用可能だったりするんで、おそらくWindows Management SystemをXP x64にインストールしても、たぶん動くんじゃないかな?という根拠のもと、自己責任で、Server 2003 x64 SP2向けのWindows Management Systemをインストールしてみた。
インストールできた。
PowerShellも動く。
[PowerShell のバージョン判別方法:PowerShell log:So-net blog]にあるPowerShellヴァージョンの判定方法にある、$PSVersionTable もある。
PowerShell ISE(Integrated Scripting Environment)も動く(なかなか便利そう)。
自分が書いたスクリプトも動く。Win32 APIを叩いたり、COMを叩いたりしている、ちょっと面倒なスクリプトがあるんだけど大丈夫だった。
そこそこ大きなデータをあつかうスクリプトもきちんと動いたし、なんとかいけそう。
また、PowerShell 1.0だと、COMのラッパー処理がへぼくって、Excelをまともに利用できなかったんだけど、簡単なスクリプトが動いた。前は簡単なものすら……。こりゃもしかして、と、仕事でExcelファイルの処理を自動化するために使っているVBScriptスクリプトPowerShellで書き直してみた。きちんと動いた。感動。これでPowerShellVBScript混在ってのが無くなった。VBScriptは簡単なものには良いんだけど、文字列処理とかかなり貧弱だし、配列の扱いなんかも面倒だから、書いててつらい気分になることが多い。PowerShellの方が文字列処理とか強力でありがたい。

最後。
PowerShellを含む Windows Management System は、PC管理のための機能とかいろいろ提供されているのだろう。想定外のOSにインストールしたことで、もしかしたら、管理機能にアクセスする部分なんかで不具合が出るかも知れないけれど、自分の使い方ではPowerShellで、そういうところを叩くことって、まずない(たぶん)。なので、自分にとっては、十分に、きちんと動いてくれるんじゃないかな?と思う。

追記:2011/04/19

紹介している記事に、ミラーサイトが用意されていたので、そちらへのリンクを追加した。

*1:きちんとした出典は見つけられなかったけど、そこそこ有名な話だと思うから、とりあえずいいか。あとで書いてるけど、Server 2003 x64 の SP2 を、XP x64に適用可能だったりするしね。