TakaoフォントのWindowsでのビルド
配布されているTakaoフォントは、古いIPAフォントにパッチをあてたもの。自分の手元で最新のIPAフォントにパッチをあてて、Takaoフォントをビルドした。
その覚書。
使ったもの、必要なもの。
- MinGW & MSYS
- bashなど使うために利用した。2011/05/30に公開されたインストーラーを用いてインストールした。
- Perl
- MSYS上のものを使った。Ver. 5.8.8。
- Sed
- MSYS上のものを使った。Ver. 4.2.1。
- Python
- 公式サイトで配布されているものをインストールした。python-2.7.2.msi。
- numpy
- Pythonのライブラリ。公式サイトで配布されているものをインストールした。numpy-1.6.0-win32-superpack-python2.7.exe。
- TTX/FontTools
- Pythonのライブラリ。フォントにパッチをあてるための主となるソフトウェア。公式サイトで配布されているものをインストールした。FontTools 2.3。
- IPAフォント
- 現在、最新の IPAfont00303.zip、IPAexfont00103.zip を利用した。
- Takaoフォント変換スクリプト
- takao-fonts-additions-003.02.01.tar.gz に同梱されているものを利用した。
MinGWのインストール
"mingw-get-inst"を使ってインストールする。
2011/07/15 時点で最新の "mingw-get-inst-20110530.exe" を使った。
インストール時に選択したものを下に書く。
- Repository Catalogues
- "Use pre-packed repository catalogues"(デフォルト)と"Download latest repository catalogues"のどちらかを選ぶ。自分は"Download latest repository catalogues"を選んだ。カタログのダウンロード分よけいに時間がかかるから、インストーラーが作成された時点からそれほど日がたっていなければ、やらなくてもいいと思う。
- インストール先ディレクトリー
- デフォルトの"C:\MinGW"のままにした。
- Select Components
- すべてにチェックを入れた。"Fortran Compiler"や"ObjC Compiler"は使わないと思ったが、とりあえず全部インストールした。
これで、Perl 5.8.8 や Sed 4.2.1 はインストールされているはず。MSYSを起動して、perlやsedがあるか確認しておく。なければ、mingw-get を使ってインストールする。なお、古い MinGW & MSYS だと Perl のヴァージョンが 5.6.x の場合がある。5.6.x は内部が UTF-8 に切り替わったばかりのもので、大量のバグを含んでいる。5.6.xでもなんとか大丈夫かもしれないが、ねんのため 5.8.8 にしておくことをすすめる。
mingw-get update mingw-get upgrade msys-perl-bin
- mingw-get update
- カタログをアップデートする。
- mingw-get upgrade msys-perl-bin
- perlをアップグレードする。Perl そのものが入っていないときは mingw-get install msys-perl-bin となるかと思う。
参考ページ(英語):http://comments.gmane.org/gmane.comp.gnu.mingw.user/36263
Pythonなどのインストール
- Python 2.7.2
- "python-2.7.2.msi"をインストールした。最新の3系列でないのは、ちょっとした自分の都合である。3系列でも大丈夫じゃないかとは思うが試してはいない。"C:\Python27"にインストールしたと仮定する。
- numpy 1.6.0
- "numpy-1.6.0-win32-superpack-python2.7.exe"をインストールした。
- FontTools 2.3
- "fonttools-2.3.tar.gz"をインストールした。配布されているTakaoフォントの作成には2.2が使われているが、2.2はPython 2.5以降で使う場合、ソースに修正が必要になる。面倒なので、2.3を使う。次のようにコマンドを叩いてインストールする。"python setup.py install"。
"C:\Python27"はPATH環境変数に加えておく。