"Mao: Unknown Story" & "Wild Swans"

最近、巡回するblogで"Mao: Unknown Story"という本の名前をよく目にします。毛沢東を扱った本のようで、中国だとまず発禁間違いなしというもののようです。
著者ユン・チアン*1さんは"Wild Swans"(邦題「ワイルド・スワン」)という本を書いてらっしゃるようです*2
[教えて!goo] ユン・チアンさん
僕は、不勉強なもので「ワイルド・スワン」という本のこと知りませんでした。かなり優れた作品のようですから、いずれ読んでみようと思います。
あとGoogleで見つけた"Mao: Unknown Story"を取り上げているところをなんぼか。


厳しく再評価される毛沢東(その1)
厳しく再評価される毛沢東(その2)
厳しく再評価される毛沢東(その3)
みなさ〜ん、もうすぐ「毛沢東ブーム」がやってきますよ!
ワイルド・スワンのユン・チアンが書いた毛沢東伝記Mao: The Unknown Story
宮崎正弘の国際ニュース・早読み - 宮崎正弘の国際ニュース・早読み
『MAO The Unknown Story』
台湾的生活新聞: ワイルドスワンの作者Jung Changが新作を発表


なんというのか、中国共産党は国民党を追っ払うために日本軍とつるむことまでしていたようで、それが情勢が変わったからと自分たちの過去を棚にあげて、日本非難の大合唱というのが非常にすばらしいです。とはいえ、自分のことを棚にあげる精神は、山本夏彦さんいうところの実に「健康」的な態度です*3。自分たちの先輩たちがやってない罪まででっちあげ、先輩たちを責めて悦にいる自純史観*4に比べれば、ずっとおのれの欲に忠実で好ましい。やられるこっちとしてはたまったものじゃありませんけれどもね。


(追記)
さらに、"Mao: Unknown Story"を取り上げているところ。
pantomimeの日記 - 大紀元 「毛沢東:知られざる事実」欧米で話題に
上のページから、
「毛沢東:知られざる事実」欧米で話題に
という記事も。紹介もとのページでは「大紀元」に対してあまり信用をおいていないようです。というか、「大紀元」どこかで見たことがあるレイアウトです。それもそのはずで、昔、自分の日記でもでネタにしたとがありました。「ほしみんの日記 - [雑記] ゴッドハンド?」ってやつです。……ああ、あまり信用できないのも何となくわかった気がします。(笑)まあ、他にも色々理由はあるのだとは思いますが。

*1:「ジュアン・チャン」と書かれていたりもしますが、最初にユン・チアンという表記を見たので、そちらにしておきます。

*2:こちらも中国では発禁だとか。

*3:「ゆえに健康とは嫌なものである」と続きます。

*4:小林よしのりさんによる造語だそうです。よく自虐史観と言われるものは、実のところ自虐ではなく、自己の純粋さを高らかに謳いあげたいがためのものであるといった意味。小林よしのりさんは最近かなりやばい方にいっちゃった感じを受けますが、こういう言葉を作るのはうまいです。少々古いですが「純粋まっすぐ君」というのもうまいなと思いました。