ODBC データソース アドミニストレータにインストールしたはずのODBCドライバが表示されない

以下は、Windows XP Professional SP2でのお話です。
ODBCのドライバをインストールしたはずなのに、ODBC データソース アドミニストレータのドライバタブを見るとドライバが登録されていないということがたまにあります。僕の場合は、Firebird用のIBPhoenixのODBCドライバーをインストールしたので、タブ「ドライバ」の中に、"Firebird/InterBase(r) driver"が見えなければならないはずなのに見えませんでした。

先に対処法を書いておきます。レジストリキー、
"HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ODBC\ODBCINST.INI\ODBC Drivers"
の既定値(regeditで「(既定)」とあるところ)に空文字列などが入っていないか(「(値の設定なし)」以外の状態になっていないか)確認してみてください。それが原因です。既定値をクリックし、削除してやると、「(値の設定なし)」という状態になるかと思います。それで、ドライバーが表示されるようになります。(なお、これは僕がぶちあたった不具合に関しての対処方で、別の理由でドライバが表示されない場合もあるかもしれません。)

以降、調べたことや推察を書きます。
ドライバが表示されない状態で、
"HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ODBC\ODBCINST.INI\ODBC Drivers"
をエクスポートしてみると、次の結果を得ました。(ちなみにregeditで見えるものはソートされていますから、regeditで見えるものと、エクスポートしたものとでは、項目の順番が大きく違うはずです。)

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ODBC\ODBCINST.INI\ODBC Drivers]
"SQL Server"="Installed"
"Microsoft Access Driver (*.mdb)"="Installed"
"Microsoft Text Driver (*.txt; *.csv)"="Installed"
"Microsoft Excel Driver (*.xls)"="Installed"
"Microsoft dBase Driver (*.dbf)"="Installed"
"Microsoft Paradox Driver (*.db )"="Installed"
"Microsoft Visual FoxPro Driver"="Installed"
"Microsoft FoxPro VFP Driver (*.dbf)"="Installed"
"Microsoft dBase VFP Driver (*.dbf)"="Installed"
"Microsoft Access-Treiber (*.mdb)"="Installed"
"Microsoft Text-Treiber (*.txt; *.csv)"="Installed"
"Microsoft Excel-Treiber (*.xls)"="Installed"
"Microsoft dBase-Treiber (*.dbf)"="Installed"
"Microsoft Paradox-Treiber (*.db )"="Installed"
"Microsoft Visual FoxPro-Treiber"="Installed"
"Driver do Microsoft Access (*.mdb)"="Installed"
"Driver da Microsoft para arquivos texto (*.txt; *.csv)"="Installed"
"Driver do Microsoft Excel(*.xls)"="Installed"
"Driver do Microsoft dBase (*.dbf)"="Installed"
"Driver do Microsoft Paradox (*.db )"="Installed"
"Driver para o Microsoft Visual FoxPro"="Installed"
"Microsoft ODBC for Oracle"="Installed"
"Microsoft FoxPro Driver (*.dbf)"="Installed"
@=""
"Firebird/InterBase(r) driver"="Installed"

FirebirdODBCドライバーの情報とおぼしきものの上に「@=""」などという奇妙な情報が見えます。これは既定値が空文字列であることを意味しています。ODBC データソース アドミニストレータレジストリを調べているときに、この無意味な情報にぶち当たって、そこで調査を止めてしまっているようです。「@=""」までに見つけたドライバーはタブ「ドライバ」に表示されていました。なので、「@=""」なんてものが出てこないように、規定値の情報を削除して「(値の設定なし)」に戻してやると、問題が解決するわけです。この問題、ODBC データソース アドミニストレータが、変な情報を見つけたから、そこでレジストリの情報を調べるのを止めるということ自体は別におかしいものとは思いません。おかしいのは、何故、"HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ODBC\ODBCINST.INI\ODBC Drivers"の規定値が未定義以外になったのか?ということで、ODBCがらみのドライバーをインストール/アンインストールする、なんぞのインストーラー/アンインストーラーが要らんことをしたんだろうか……などと考えたりします。自分で直接レジストリをいじるなんてまずしないところですから、自分がやったとは思えません。ぐだぐだ考えますが、何故変な情報が書き込まれたかは、よう、わかりません。

関連URL:
[Firebird - Relational Database for the New Millenium]
[IBPhoenix Home]

両者の差は力の有る無し

http://d.hatena.ne.jp/./kibashiri/20061115/1163554246

上のコメント欄でrice_showerって方が、下のようなことを書いています。

死に至る虐めをやるガキは、脳の機能障害(前頭葉連合野の発達不全)の可能性も有る。

死に至るいじめって、やるのはガキだけじゃありません。やばい感じで他人を追い込む人はいくらもいるように思います。そういう人たちのほとんどは僕らと同じ人ですよ。頭がおかしい人もいるかも知れませんが、そんな人はまれですよ。いじめをやる心と、人を死に追いやるほどにやりすぎる心は僕らみんながもっている性根だと考えます。
子供の頃に見たいじめで、率先してやってたのは頭の良い、みんなをまとめる力のある子供でした。そのとき、いじめられたやつは大手術が必要かもってぐらいひどい怪我を頭におって、かなりの大問題になりました。いじめのリーダーは、その件で親や教師にこってりしぼられたからか、態度を思い切り改めて、優等生になって(もともと優等生だったんですけれども、そういういじめとかやらないようになったわけです)、今では本当に良い人になってたりします。他に見たのでも、きちんと他の連中をまとめられるやつがいじめの音頭をとってました。いじめ相手以外との友達づきあいやらは別に普通にやっている連中でしたよ。いじめの音頭をとる、とれるのはたいがいそう。別にどっかが異常なのではなく、まともで、力(腕力は重要な要素ですが、ここでは、それよりも人をまとめる能力です)があって、そういうのがやる。自分の力を振るえることが楽しいんですよ。そして、力を振るうのが楽しいのは僕ら誰も同じです。たいがいの人間は振るえる力が限られているので、やらない(やれない)だけです。できるところではやる。だから、いじめの音頭を取る連中に率いられたら、いじめをやる。一緒になって力を振るう。他人に率いられなくても、自分が力をふるえるところなら他人をいじめる。僕自身、いじめたことがある。いじめられたことがある。いじめって楽しいですよ。いじめられるとめちゃめちゃつらいですけどね。そして、いじめられた経験があっても、他人に優しくはならない*1。苦しみは人を磨いたりはしない*2。自分がいじめられないように、いじめる側にまわれたら、それを止めず、人をいじめる。それに加えて、いじめる喜びがある。いじめに加わらない人間もね、いじめられている人間を見るのは面白い(面白いとまでいわずとも、別に不快じゃない)んです。本当に見ていてつらいものなら、そう思う人が多数を占めるなら、みんな文句を言いますよ。面白い人が多数を占めるから、言わないんです*3。そして面白いことには熱が入ります。往々にしてやりすぎます。僕らどれぐらい人を追い込めば死ぬのかわかっていません*4。そんな連中が人を力入れて他人を追い込むのです。そりゃ死ぬ子も出ます。死に至るいじめをやるなんてのは、別に何も不思議な事じゃありません。小学校で児童を何人も惨殺するとか、そういう人間はさすがに異常だと思いますけれども、いじめで人を責め殺すというのは、ついうっかりでやってしまえるものです。嫌な話ですが。
いじめをやる側は別に特殊な人間じゃありません。いじめをやりすぎて人を殺してしまうことも、異常者じゃなければできないことじゃありません。いじめる方も、いじめられる方も、どちらも特殊な子供じゃありません。同じです。いじめる方は能力が優れていて、いじめることができる力があるだけのことです*5。いじめの音頭を取る能力がない、いじめられっ子ばかり集めれば、その中で力の多寡が測られて、一番能力のある子がいじめの音頭を取ることでしょう*6。いじめる人間が特殊なおかしな人間だなんて思うようなことは、問題を解決せず、ただ迷走状態を招くだけじゃないかと思います。

*1:先に書いた、いじめられて頭に大けがをおったやつは、別のやつ(自分より弱いやつ)をいじめてました。

*2:磨くものもあるでしょうが。

*3:きちんとした人は文句を言うでしょうが、そういう人は貴重です。クラスのまとめ役がそういう貴重なタイプだと、いじめはないでしょう。ここで見た話みたいに。http://d.hatena.ne.jp/kagami/20051227#p1。いじめの音頭をとれる人間は、いじめを抑えられる人間でもあるのですから。

*4:もっとも、人を死に追いやったとしても、直接殺したわけじゃありませんし、とりわけ心的なことは、どれだけ打てば、どれだけ痛むかがわかりません。いつまで経っても、どれだけやっても、わからないでしょうから、何度でも必要以上に追い込むことでしょう。

*5:その力が通じないところではいじめられる側に転落することになる。

*6:集団の構成員が変われば人の振る舞いはいくらでも変わるわけですから。他人との関係を築けない人ばかり集めれば、いじめは起こらないかもしれませんが……。それは、かなり特殊な状況だと思います。

補足

上でいやな話ばかり書きましたけれども、とりたてて、つらい学生生活を送ったわけじゃありません。しんどい体験や周りで見聞きした嫌な話を記憶の中から掘り起こして、例として多くあげたから、上のような話になっただけで、僕の学生生活自体は、おおむね平穏なものでした。