いたたたた

http://d.hatena.ne.jp/hoshimin/20061028#1162040939
ネタを素で信じてしまいましたよ。かなり情けない気分です。
[なんでも評点 - 全記事一覧]に、

基本的に“ネタ系”サイトと自認している。個人ニュースサイトで取り上げてもらうときに“ネタ”と表記されている方が安心できたりもする。

なんて書かれていましたよ。そういうのも読んでおかないといけませんね……。

高校未履修問題

必修科目未履修問題が世間を騒がせているわけだけれども、テレビで学生が教師に向かって「僕たちへの謝罪は?」みたいなことを言う場面が流れていた。「正義」がそこにあった。
学生に、単位のことを考える頭がないならともかく、自分たちが必修科目をやっていないことや、それがまずいことだぐらいはわかっていたろう。たいがい、どんなところでも一人二人はそういうのにさといやつがいるだろうから、そこから話は広がって、おおっぴらには騒がずとも、学生間で、なんかへんなことになってるねえぐらいの話はしよう。もちろん、そこで教師がやることに学生がもの申すのは、簡単にはできない。日頃、教師を馬鹿にするようなことを言っている者でも、面と向かってたてつくことはそうそうない。だから、何かおかしいと思っていても従っていたろう。ただ、自分たちに損ばかりのことに、学生がおとなしく従うはずもない。学生自身、面倒なもの(受験に要らないもの)をやらなくてすむ、何もせずとも単位くれるならラッキー、そういう考えがあったろう。おかしなことが周りにあっても、自分たちに得*1があるなら飲み込む。自分が学生だった頃を思い返し、級友たちとのやりとりなどを思い出すに、自分たちも従ったろうと思う。それに、学生だけじゃなく、自分に損がなければ、おかしなことにたいがいの人は従う。そうじゃなければ、不満の声が吹き出たろう。たとえば、家の中でいろいろ不満を口にするだろうし、親はその言葉に反応するだろう。もっと早く問題が露わになっていたと思える。そうではなかった。教師やら学生やら、他にも教育委員会などもそうだろうけれども、色んなものがグルになって問題がなかなか発覚しなかったのだと、そう考える。消極的にではあるけれども、学生たちも悪事に荷担していたのだ。その学生が教師を責める姿は醜いものに見えた。
ただ、テレビの中で「正義」を見せつけていた学生も自分の意思で言ったかどうかはわからない。今回露見した教師のやりようを、親が責めて、学生の代表に言わせたのかも知れない。親は学校で起きていることを、あまりわからない。そして我が子の味方である。我が子が消極的に悪事の片棒担いだなどと考えはしない。己も教師を責めるし、子にも責めさせる。子とて自分たちが迎合したことを言いはしまい。自分たちに損がない(短期的に)から教師に従った学生が、今度は、自分たちに損がない(だけじゃなくて、教師を責めることで自分たちを綺麗な場所に置ける)から親に従う。あれは、そういう姿だったのかも知れない。
以上は、あくまでも想像に過ぎない話で、実際のところはわからない。ただ、我らに一片の誤りもなしといった顔で教師を責める学生の姿には強く違和感を覚えた。
あの問題では教師がやったことはたいがいなことだ。受験のことを考えたにしても、本当に学生のことを考えるなら後で問題になることをやっちゃあいけない。授業が足りないなら土日に補習でもしておけと思う。仕事が増えるから補習をやるのは教師たちがいやか? とまれ、何やってんだおまえらと責めるのは、やっておいた方がいい。次に起こらないように考えておくのは大事だ。
けれども、テレビの中で学生が単なる被害者だとでもいうような報道をしているのはおかしい。そう思う。もっとも、テレビ(というかマスコミ)は、そういうものなのだろうけれども。

*1:長い目で見ると損だけれども(今回みたいなこともあるしね)、人間短期的な得に飛びつくものです……。ははは……。つか、自分たちが学生のときに、色々とおかしいけれども、逆らっても損だしとか、逆らわない方が得かもとかで、おかしなことに迎合したことがある人って結構いるのでは? 僕は迎合してしまった。それとも学生時代に、そういうおかしなことはなかった? それは運が良い。かなり、うらやましいな。