週刊少年サンデー26号

金色のガッシュ!!
さようなら,レイラ.きっと将来あるであろう魔界編でまた会いましょう*1
腕を引っ張り少し身を屈めてもらって頬にキスするというは漫画アニメなどでよく見かけるものですが,腕をよじ登ってキスするなんてのは初めて見た気がします.さすが魔物の子,どこか面白い.しかし,アルベールの腕にしがみつきよじ登るレイラは可愛らしいかったから,それもまた良し.
レイラがらみで真面目な感想を書くと,レイラの帰還はここに入れるのが物語的に美しいですが,同時にレイラがこれ以上人間界にいると現在の魔界の王について語らなければならなくなるのじゃないかと思います.それもあって石版魔物編終了と同時にレイラを帰したとも考えられます.実際,ガッシュはじめ現在の王候補たちは誰も王について何か話をしたことはありません.雲上人なのかも知れませんが,王候補が誰も知らないなんて事はありえない.ブラゴやゾフィスあたりは知ってそうですが,ゾフィスは帰ってしまいましたし,ブラゴは問われなければ言わないでしょう.もしかしたら,シェリーにはそのあたりの事はすでに言ってるかも知れませんが,作中には出てきていません.現王の話は,おそらくガッシュゼオンがらみになるのではと予想しますから終盤まで読者の目をそらし隠しておくと思います.そしてレイラですが,誰が勝ち残ったかに興味はあるでしょうし,作品内では語られていませんが,ゾフィスあたりから,きっと訊いていおると思います.これまでの展開では登場人物たちは,そんなことに意識を向ける余裕はありませんでした.読者も,そちらに気を向ける人は少なかったと思います.しかし,レイラがこのままいると清麿がそういったことを尋ねる話を描かざるをえないでしょう.雷句誠先生が知らぬふりする選択肢もありますが,読者がなんで清麿は今の王のことをレイラに訊かないのだと,そんな事にも気づかないのか,頭良いのだろという話になってしまいます.今レイラが帰れば,そのあたりの問題はすべて解決です.……とまあこんなことを考えました.現王ネタをあっさりとやられてしまったら,この考察はまったく無意味だということになりますが,こういうのは考えるのが楽しいので,それはそれで良しです.
レイラと絡めた展開予想はこの辺にして,黒本組について少々.ゾフィスは本を燃やされ,ブラゴにおびえる心のまま魔界に帰りました.もう少し何かあるかと思いましたが,あっさりと帰還です.向こうでは手下として使っていた1000年前の先輩たちに,じっくりかわいがってもらえることでしょう.ノリノリだったデモルト,ベルギム閣下,ビクトリーム様あたりは,どうとも思ってないでしょうが,パムーン,レイラなんかは恨み骨髄,「一緒に人間界の遊びをやりましょう.SMごっこっていうの.もちろんM奴隷はあ・な・た」ってな話になって,パムーンの星にいじめられ,ミベルナ・マ・ミグロンで縛られるなんてことになったら笑えます.ブラゴから逃げずとも先輩たちから逃げ回る日々,彼の明日はどこでしょうか? ゾフィスはいいとして,シェリーはブラゴを王にすると声高らかに宣言しました.こういうのを言挙げというのでしょう.シェリーとブラゴの間に強い信頼関係が生まれ,ココを救った後もブラゴを王にするため戦うという強い動機がシェリーの中に生まれたことを表明する象徴的なシーンでした.黒本組は二人とも格好いい.これからの活躍が楽しみです.

*1:この辺,単に先の展開を妄想しているだけです.本当にあるかはわかりません.