海兵隊員ベトナム戦争体験記が週刊少年マガジンで?!

tamyレポート: 「少年マガジン」に元海兵隊体験記1
tamyレポート: 「少年マガジン」に元海兵隊体験記2
アメリ海兵隊員アレン・ネルソン氏のベトナム戦争での体験を題材にした漫画が「週刊少年マガジン」に掲載されるそうです.タイトルは「ネルソンさん,あなたは人を殺しましたか?」だとか.
週刊少年マガジン」で,ですか…….「バーチャファイターを作った男たち」やら「バイオハザードを作った男たち」で大爆笑させてくれた「週刊少年マガジン」,またぞろ変な漫画を作ることになるんじゃないかと心配です*1
作画は「汚れた弾丸 アフガニスタンで起こったこと」の三枝義浩先生らしいですが…….くさい話をなんのひねりもためもなく描く人だから,感動するはずの場面でしらけるんですよね…….それでも,中村先生のお話は,まだ,読めましたが,劣化ウラン弾のお話はキバヤシが出てこないのが不思議でした.劣化ウラン弾の危険性は科学的毒性によるものでしょうがよと.劣化ウラン弾の現在確認されている危険性をもって廃絶運動をすすめて欲しい.大嘘こいて人を煽るのは勘弁してください.
実際,この手の実録ものでまともな作品というのは滅多にお目にかかれません.まあ,実録ものにろくなのがないのは「週刊少年マガジン」だけのことではありませんけれどね…….北朝鮮による拉致事件を扱った「奪還」は滅多にお目にかかれない良い作品ですが,あれは取り組む姿勢,気合いの入りようが違います.「週刊少年マガジン」の実録ものは,とりあえず旬のネタを漫画にしてみましたというレベルを出ていません.ひどい言い方ですが,使う作家の質が編集部の力の入れようを表しています*2.残酷なまでに.もうちょっときちんとした漫画家を使うなりして,取り組み方を根本から変えないと,扱う題材は良いものでも,できあがった作品は笑い話のネタにされておしまいということが,これからも続くんじゃないかと思います.

*1:バーチャとバイオハザードが出てきたのは,内容のデタラメさで強く心に刻まれているのもありますが,他の同系統の作品の印象が薄くて覚えていないからでもあります.

*2:たまにきちんとした人も描いていたとは思いますが,たいがいはだめです.