やな進化ですね

身体美学概論 形の起源

同じ類人猿でも、ゴリラやオランウータンにはまったく凶暴性はない。
ゴリラは顔に似合わず完全な菜食主義で、繊細かつ温和な性質だ。
群れのボスは群れを守るためには外敵と、勇敢に戦おうとするが。
だが他の群れとも殺し合うことはない。子殺しもない。

オランウータンは知りませんが、ゴリラの雄は他の雄のハーレムに忍び込んで子殺しをしますよん。子供がいる雌は発情しませんが、子供を殺された雌は発情するようになり、わが子を殺した雄を、ハーレムに忍び込んで子殺しを成し遂げられたことをもって、次の子の親として有能と見なし、ついていきますよん。

以前某紙の一面にゴリラの詩が出ていた。
ゴリラの生態に詳しくなければ絶対書けない詩で、印象深かった。
繊細でやさしく勇敢なゴリラの性質を詩的に並べ、最後にこう結んでいた。
「人はいつになったらゴリラに進化できるのだろうか。」

雄がハーレム作る世界がいいんですか? 雌を手に入れるために雄が子殺しをする世界がいいんですか? ゴリラの生態に詳しいのじゃなくて、夢見てただけの人が書いたのでは? ゴリラになんか進化したくありませんね。