それが政治家の言葉なの?

【他称:原理関係者】mumurブログ:辻元清美センセイ ポルノイベントでサイン入りバイブレーターを販売 「日本国民の生命と財産を守るつもりはない」「私は日本という国家の枠を壊す役割を持っている」
他人のシモのことにごちゃごちゃ口を出すのはくだらないことなわけで、辻本清美先生がどういうイベントに出ようとかまいません。イベント自体、結構香ばしいもののように感じられますが、僕のような非モテが「電波男」を読んで、よくぞ言ってくれたと快哉を叫ぶのと、まあ、似たようなもんでしょう。日頃感じる鬱屈を発散するモノや場所はいりますやね*1

それはさておき、辻本清美先生の次の発言は、まともな政治家のものじゃありません。

「国会議員って言うのは、国民の生命と財産を守るといわれてるけど、私はそんなつもりでなってへん。私は国家の枠をいかに崩壊させるかっていう役割の国会議員や」

国家のせいで苦しむ人が日頃フォーカスされますが、国家の枠組みってのがなかったら、生まれるのは地獄ですよ。人間は押さえるものがなければ、どんな振る舞いをするかわかりません。
進化心理学者のスティーブン・ピンカーは、若い頃、無政府主義に一時傾倒したことがあるそうです。警察がストライキを行ったときに、人々が見せた振る舞いを目にして、その熱狂は一気にさめたとか。また、"http://d.hatena.ne.jp/hoshimin/20050901#1125577677"で引用した文章は、国家の目が届く場所と国家の目の届きにくい場所、その二つでの人間の守られ方の例といえます。
国家には、人を苦しめる面と、守る面と両方あります。たいがいの国では守る面がずっと大きい。
そういうのも考えない(考えられない?)辻本先生、弱者の味方のフリをするのはお好きだけれども、本当はそんなことどうでもいいようです*2。ただ正義の味方として、気持ちよくなりたいだけのご様子。それとも、単にものを考えていないだけ? 人を本当に助けたいなら、議員に返り咲けたことですし、国家をどう利用して人を助けるかを考えたらいい。

*1:記事に出ている祭りで女性たちが吠えているようなことを面と向かって言われたなら、僕も何か言い返すとは思いますけれどもね。

*2:辻本先生だけじゃあありませんがね……。僕たち国民の生命や財産なんて、どうとも思っていない政治家さん多いでしょう。ただ、それをこうもぬけぬけ言うってのはねえ……。