靖国と喫煙 - 麻生外相の発言
麻生外相の発言について。
「日本の首相が、国内でここには行ってはいけないと外国から言われるのは通らない。中国が言えば言うだけ行かざるを得ない。たばこを吸うなと言うと吸いたくなるのと同じ。黙っているのが一番だ」
麻生外相の上の言葉は至極まっとうです。他人の注文にたやすく従うと思われたら、どれだけのものをかっぱがれるかわかりません。社会がどれだけ発展しようとも、人間中身は変わらず、弱みを見せたら食い物にされるのはかわることはないでしょう。かっぱがれるものはたいがい金でしょうが、まあ、相手ともめるのはかなりの労力を要しますから、金の価値が低く「もめるコスト>金」であるなら、少々かっぱがれても相手の注文にへいへいと従っておく方が総合的なコストは低くなります。金の価値が低くなる要因はいくつもありますが、一昔前は金がようけありましたから、金の価値は低いものでした。払ってもめ事を回避するのが得だったでしょう。所詮、その場しのぎにすぎませんから、長い目で見れば損が大きくなるかもしれませんが。とまれ、お金のあった昔なら麻生外相の言っていることは政治家として間違いといわれても仕方がないでしょうね。今は正しいと思いますが。
ただ、不思議に思うのは、わが国政府には強い批判の目を持ち言葉の裏を読む人たちも、中国共産党のやっていることには目をつぶって素直にその言葉を受け取るのはなぜなんだろうか?ということです。うちらの政府はさまざまな問題を抱えていますし、信用ならない点は多いのですが、中国共産党と比べたなら、うちらの政府のがはるかにましだと思うんですが……。
現在進行形で自国民を踏みにじっている中国共産党が、過去の自国民が被った苦しみについて考えているとはとうてい思えず*1、靖国に文句付けてくるのは中国共産党の都合にすぎません。そんな注文に応える義理はこちらにはないと考えます。