異分子排除を批判しつつ異分子排除に精を出す

ホテル・ルワンダ」ネタ。「ホテル・ルワンダ」はDVD出たら買おうとは思っていますが観ていません(映画館で観ようと思ったら愛媛か香川にいかないとならんので、そこまでは……)。

[気が付くってもしかして不幸なことかも:「ホテル・ルワンダ」を見て - livedoor Blog(ブログ)]

上は「ホテル・ルワンダ」パンフレットの町山智浩さんの文章への批判を書いた記事で、コメント欄にはblog主さんへの批判コメント、擁護コメントが多く投稿されています。僕が、あれっ?と思ったのは批判コメントの方で、ほとんどが対話しようっていうようなコメントじゃなくて断罪のコメントで、自分と違う考えの人を嫌悪し排除しようっていう意志にあふれています。「ホテル・ルワンダ」を観て「異分子排除」やらはだめだという考えにいたったのではなかろうかという人たちが、正義を振りかざして異分子排除をやっている姿は、まあ、なんといいますか、みっともねえなあとか徹底してないなあとか思うわけです。コメント欄でそれを指摘する人もいて、

172. Posted by こんばんわ February 25, 2006 23:43
「異者を排除するな」って訴えてる側が異者を排除してどうする。
タバコでも吸っておちつけ

というコメントもあるのですが批判コメント投稿側からは見事にスルーされています。擁護コメント投稿側もスルーしていますが、擁護コメント投稿側は「異分子排除は駄目」っていう正義を振りかざしていませんから、別に反応する必要はないでしょう。
ヘーゲルってお人が「人間は、歴史から何も学ばないこと を、歴史から学ぶ。」*1と言ったそうですが、歴史からも学べないのですから映画からも何も学べないということなのでしょうね。

こちらまで飛び火しておかしなコメントが投稿されることはないと思うのですが、本件に関するコメントは、基本的に、事実誤認の指摘とか、「異分子排除はいけないと考え至ったのではないかと想像されるのに、異分子排除をしているのはなぜ?」という疑問にまじめに応えてくれるものだけ、きちんと読みます。他はざくっと削除します。

関連サイト:
[映画「ホテル・ルワンダ」公式サイト]

*1:ヘーゲルであってる?