無防備マン、出版

「あの」無防備マンが書籍になって登場だとか。本邦の平和さが煮られて凝って固まったような作品なので、ある意味では喜ばしい話です。うちとこは、まだまだ平和だなあと思わされます。そういう意味で、出版に祝辞を捧げます。

無防備マンが行く!―まんが

無防備マンが行く!―まんが

……こういう皮肉なことを書いてしまうところが、わたしゃダメダメですね。力強く穏当な言葉は人を動かしえますが、嘲り、皮肉、あげつらいは人を反発させるだけです。『無防備マン』を好む向きには反発されるだけの言葉です。……それでも、書いてしまう。第二次大戦後、英国人フォースターが言ったような寛容の精神*1は、なかなか持てません。頭の中が、気持ち悪いとおもったものに、気持ち悪いと言ってしまう小坊中坊の頃のまんまなのでしょう。