尊厳じゃなく自由といった方が.

「個人尊厳行きすぎて、生徒が殺し合い」 平沼前経産相 - asahi.com : 社会
個人の尊厳は守られなければなりませんが,「個」があまりにも強まりすぎるのも考えすぎです.制服廃止を国連に訴えて叱られた日本の高校生なんていう話もあります.自分のことしか考えない,そもそも考えられない子供ばかりになったわけです*1.ですから,平沼赳夫経産相の言うことには一理あると思います.もちろん,教育基本法などおかしくても教師がしっかりしていれば問題ありません.しかし,毎日のごとく教師による不祥事が記事になる現状,子供たちが無茶をしないよう,重しになれる先生は少なくなったんじゃないかと思います.自分が子供の頃も変な教師はいました.今はもっと多いでしょう.その先生たちも戦後教育のたまものなわけですから,「個」を強調する世代が続いて合わせて一本といったところでしょうかね.
ただ,平沼赳夫さん,教育基本法にある「尊厳」と言う言葉から「自由」と言う言葉を出してきて,行き過ぎた「自由」を批判したら良かったんじゃないでしょうか? 個人の「自由」が行き過ぎるのを制限するのは賛成ですが*2,これが「尊厳」というとどうにも意味合いが変わってしまい,うなずけません.言いたいことはわかるのですけれどね.

*1:自分もそういった子供が成長した一人ですから,一歩間違えば相当にやばいところまで行き着いていたかもしれないわけで,そう思うと非常に恐ろしい.

*2:成人式で暴れる阿呆をこれ以上生み出さないためにも.