どういう基準なのでしょうか？
今回の研究で、韓国人は黒人との遺伝的差が１８．８％、白人とは１６．１％だった半面、中国人（８．４％）、日本人（５．９％）との差は比較的少ないことが分かった。 日本人と中国人の間の遺伝的差は８．６％だった。 韓国人と日本人の遺伝子が最も似ているということだ。
うーん、どういう基準で算出した数値なんでしょうか？ 韓国人との遺伝的差が「中国人（８．４％）、日本人（５．９％）」とかありますが、そんなに違いがあるの？なんて思ってしまいます。人間とチンパンジーは99%の遺伝子の類似性を持っているという話がありますから、人間どうしでそこまでの差が出るのだろうかと思うわけです。
ただ、以前、理化学研究所ゲノム科学総合研究センターなどのグループが、チンパンジーと人の遺伝子には83%の違いがあると突き止めたという話*1でもありますから、調査方法とかそういうので大きく変わってくるのかもしれません。
この辺の話は、今後の研究いかんでいろんな数値が出てきそうですね。人種間とか異種族間とか。
僕は黄色人種の間で8%や6%なんて大きな差*2があるの？とか思いますが、やり方によってはそういう風になるのかもなあと、まあ、そんなふうに考えます。
あと、中国と韓国だと韓国が近いから血も混じりやすいわけで、日韓、日中だったら、日韓の方が差が小さいだろうなとも考えます。
最後に、この手の人種間の遺伝的差に関する研究は、かつて猛威をふるった優生学あたりを思い起こす人がいて、一歩間違えるといろんなところから袋だたきの目にあうんじゃないかなと、ちと研究者さんたちの身が心配です。
（修正）
異種族感→異種族間
*1:「宮崎日日新聞：FLASH24：社会・科学 - 遺伝子の８３％に違い ヒトとチンパンジーを比較」（Googleキャッシュ上）。
*2:ここでの「大きな差」というのは、僕が感覚的に差が大きいと感じているだけです。
