辻井喬さんと数学(さらに続き)

http://d.hatena.ne.jp/hoshimin/20051106#1131272570
http://d.hatena.ne.jp/hoshimin/20051108#1131462823
http://d.hatena.ne.jp/hoshimin/20051114#1131972546
の続き。

インドのある村と数学者の話ですが、藤原正彦先生が紹介した話が元になっているようです。

インドのクンバコナムという町や周辺から出た以下の3人。

ラマヌジャンは素晴らしい業績を残していますがノーベル賞は受賞していません。
※チャンドラセカール・ベンカータ・ラマンはスブラマニアン・チャンドラセカールの叔父です。

詳細は他の人が全文引用している藤原正彦先生の産経新聞記事へのリンクを紹介しておきます。

http://rainy.seesaa.net/article/421077.html

僕が上の話を知ったのは、藤原正彦国家の品格」からで、藤原正彦先生は数学や日本への溢れる愛情が好ましいお人なのですが……*1。少々想いが強すぎてかっ飛ばすことが多いようにも感じます。辻井喬さんの言葉に色々と文句をいったわけですが、本職が言ったこと(事実以外の部分では少しかっ飛ばし気味)を、専門外の人がそのまま引用していただけのようで、専門外のことにはもうちょっと注意をはらったらどうなのですか?という、こちらの批判はかなり的はずれで、自分がものを知らなかったことを露呈しただけとなりました。なんとも恥ずかしい話です。
美があれば素晴らしいけれども、それよりも数学の訓練をきちんと行うことや、数学の重要性を訴えていく方が大事だという考えは変わりませんが、何をおかしなことを言ってるんだという言葉は取り下げます(一応、文章は断り書きをして残しておきます)。

国家の品格 (新潮新書)

国家の品格 (新潮新書)

*1:皮肉でもなんでもなく、本当に好ましい。ただ、色々とかっ飛ばし気味なのが……。渡部昇一先生にも感じることなんですけれどもね……。