ただの欲、もしくは考えなし

[▼CLick for Anti War 最新メモ]

少なくとも、イラクで誘拐された人々は、彼らの責任を果たすべく危険を冒してイラクへ向かったのであって、お前らのようにイラク戦争における自己責任を自覚さえしていない人間より、格段に強い責任感を持っていたのではないか?

行った理由は、名声、自分探し、手前勝手な正義ほか。責任を果たすなんてかっこいいものじゃなく、欲、ただその一言に尽きる。

もし彼らの動機が善意だったとしても*1、それなら、よけいに考えて行動すべきだった。昔、粉ミルクをアフリカかどこかの貧しい地域に送ったら清潔な水がない環境だったため、赤ん坊が大勢死んだという。ずっと昔に乳幼児の孤児院を作ったら逆に大勢の子供の死を招いたという(サラ・ブラファー・ハーディ「マザー・ネイチャー」より)。動機に関係なく、考えなしに事を運べば悲惨な結果を招く。正しい願いが間違った結果を生むことなんて、これまでさんざん見たはず聞いたはず。あの人たちの行いは責任を果たす行為ではなく、よけいに他人の足を引っ張る行為に過ぎなかった。僕のごとく少々ヒステリックに責めていた右派は少し落ち着いた方がいいとして、本来なら、左派もよく考えて行動しろと言うべきだった。けれども、多くはただ擁護するだけ。動機は行為を正当化しないというのに。結果良ければ全てよしだが、動機良ければ全てよしとはならないというのに。

*1:善意もある意味欲。ただ、名声などを求めてであっても、それが人のためになったならなんちゃ問題ない。人のためになってないのがね……。