どこまで正しいのかかなりあやしい

[(現在の進化論入門) 豪快! 痛快♪ 進化論 〜ラマルキズムの可能性〜]

進化論系のページ。
ちょっとだけ読みましたが、どのあたりが正しくて、どのあたりが間違っているか、かなり注意して読む必要がありそう。初学者には勧めません。

たとえば、[(現在の進化論入門)獲得形質と退化]にて、

 そんな、こんなで、ネオ・ラマルキズムと呼ばれる、獲得形質が遺伝するっていう説もよみがえってきました。そのなかでも、使わない器官が退化するっていう部分だけは、完全に認められるようになりました。

 使用しない器官は、自然選択の対象から外されることになります。

とあります。
使わない器官は本当に自然選択の対象から外されるのでしょうか? 使用しない器官であってもコストはかかります。使用しない(生存に利さない)器官が発育するような性質を持って生まれた個体は、無駄なことにコストを割くわけで生存に不利になります。そういった個体は自然選択によって消えてゆく可能性が高くなり、実際生き残れなかったことでしょう。使用しない器官に無駄なコストを割かない個体の方が生き残りやすいわけです。その自然選択によって、問題の器官は徐々に縮小していくことになるという話で、自然選択で妥当な説明がつき、わざわざラマルキズムを引っ張り出してくる必要はありません。

まあ、竹内久美子さんがかっ飛ばしたことを書いている事に対しての突っ込みがところどころに見られて、そのいくらかには同意しますけれども。