世は広告。そして、『バックラッシュ!』。(読んでいる途中)

山本夏彦さんが「世は広告」とかそんなことを書いていた。
商品にせよ、ものの考え方にせよ、世に知らしめなければ、選んではもらえない。売れないもの、マイナーなものは、より強く訴えなければ、すでに売れているもの、名が通っているものには叶わない。声を大きくしたり、使う言葉を力強いものにしてみたり、競合するものの欠点をあげてみたり……。様々なテクニックがあると思いますが、人は往々にしてやりすぎます。声が大きすぎてうざがられたり、使う言葉がきつすぎて敬遠されたり、競合するものをあざけりすぎて品が無くなったり……。そういうのを見ると、知らしめ方にもやりようがあるんじゃなかろうかと思わされます。
最近、一部で有名な『バックラッシュ!』を購入し、ちょろっと読んで、上のようなことを考えました。『バックラッシュ!』の中にあるのは「正義」です。人は「正義」我にありと思うと、常よりもさらにやりすぎるものです。少し眺めただけでも、そういったやりすぎ感が感じられて辟易します。勉強になる良い記事もあり買う価値はありましたが(僕には)、自分たちのやっていることを世に訴える広告(プレゼンでも可)としては失敗作だと思います。

バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?

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