揶揄?

僕の中での優先順位は低いけれども、一度読んでおきたい本に「黒人アスリートはなぜ強いのか―その身体の秘密と苦闘の歴史に迫る」というのがあります。山形浩生さんが書評をしていました(WEB Archive上の記事、[BOOKアサヒコム | 朝日の紙面から])。現実を見ると黒人の肉体的能力が優れているのは、生得的な要因によるものに思える(実証はされていないと思いますけれども)わけですが、それを不用意に語ると「正義感」にあふれた人たちに煩わされる事態になるようです。

[大隅典子の仙台通信 : 人種の差]

少し進化論系や生物学がらみの話をかじっただけの僕でも、この手の話は物議をかもすだろうなあと思うわけです。大隅典子先生、頭に「たぶん、人文系の方から見たら目くじらを立てられそうな話題に、また敢えて踏み込んでしまうことにする。」とは書いてらっしゃるわけですけれども、ホントに、よく書いたなあ……と。そして、どういう反応がくるか、ある程度わかったうえで書いてらっしゃるように思います。読みながら、僕は人文系の人間に対する嫌みというか揶揄だろうか、これ?などと思いましたよ。

黒人アスリートはなぜ強いのか?―その身体の秘密と苦闘の歴史に迫る

黒人アスリートはなぜ強いのか?―その身体の秘密と苦闘の歴史に迫る