無理はせず、できることをやりましょう

[世界一小さい新聞 - nikkansports.com : 南北朝鮮やっぱり兄弟]

記事ではなくて、コメント欄に良い文章が引用されていたので、うちとこでも引用&紹介をば。

中西寛(京大教授)は『国際政治とは何か』(中公新書、2003年)276-277ページのなかで、イギリスの文筆家フォースターによる次のような評論(出典は『フォースター評論集』(岩波文庫、1996年))を引用・紹介しています。皆様ご参考まで。

「(略)…戦後の世界ではドイツ人とも共存していかなくてはならないのですから。彼らがユダヤ人を絶滅できなかったように、われわれにも彼らを絶滅することなどできはしません。別に高尚な理由があってではなく、とりあえずそうするほかないので、彼らに対してもがまんするしかないのです…ある民族が嫌いでも、なるべくがまんするのです。愛そうとしてはいけない。そんなことはできませんから無理が生じます。ただ、寛容の精神でがまんするように努力するのです。こういう寛容の精神が土台になれば、文明の名に値する未来も築けるでしょう。」

投稿者 天誅子 : 2006年07月11日 18:38

Edward Morgan Forsterって人の言葉みたいですね。
「愛せずとも我慢はなんとかできるでしょう。我慢しましょう。」
人に無茶苦茶困難なことをやれと言わず、なんとか、できそうなことをしようと言うところが良いです。