娼婦

http://d.hatena.ne.jp/kagami/20070817#p2

現代日本には、娼婦を尊敬するという文化はほとんど見受けられないように思いますが、
こういう文化(娼婦を敬する文化)があった方が私は良いなと感じますね…。

山本夏彦さんは明治維新によって、野暮な山の手(武家)が世を覆い、下町(町民)の粋を圧したとか書いていたように思いますが、たぶん、それは正しいのでしょうね。芸娼妓のなかで太夫とか花魁って言われた人たち(高級娼婦)が相当な人気のあった時代はあったと聞きますが、野暮の子孫である現代のうちらは娼婦を賞賛するような心は持ち合わせちゃあいません。
もっとも、アイドルなんかは、直接的にじゃありませんが、やっぱり性を売る人たちで、人気のある人は脚光を浴びています。娼婦が脚光をあびないのは、直接的に性を売る行為、つまりは売春が法的によろしくないからで、売春が法で認められたら、よけ稼ぐ娼婦は雑誌で特集をくまれたりするんじゃないかと想像します。
ただ、その「売春をよろしくない」としている考えが、野暮の子孫たる僕らの僕らたるゆえんなのでしょうから、やっぱり売春は日の当たる場所には出てこられず、娼婦もそうなのでしょう。
まあ、欧米では、セックスワークも法で保護しようって考えになってきているようですから、日本もいずれそれにお追従して、そしてお追従してしばらくしたら、法でオッケー、つまりは売春自体オッケーみたいに(あることがらが法でオッケーだからって、正しいとはかぎらんわけですが……。)、ものの考えががらりと変わって、娼婦の扱いも変わるかもしれません。もちろん、変わらないかもしれませんが。

最後に、id:kagamiさんが紹介している本は、いつになるかわかりませんが、いずれ読んでみたい。面白そうです。