『愛するということ』(途中)

エーリッヒ・フロム(著), 鈴木晶(訳), 『愛するということ』新訳版, 紀伊國屋書店, 1991.
愛は「落ちる」ものではなく「踏み込んでいく」ものである。
エーリッヒ・フロムって人はそんなことを言ったそうで、なんか、その言葉がちょっと気に入って、そしてなんか気になって、その言葉と関わってそうな『愛するということ』を借りてきました。
うーん、少し読んでの感想は、古典としての価値はあるのだろうな……というものです。
生物学的なネタを持論の展開のさいに使っているんですが、それが古い。
いえ古いだけならいいんですが、間違ってもいて、当時としては仕方ないんだろうなと思うんですが、今さらこんな古くさくて、しかも間違っている人間観、動物観をもちだして話をしているものを読んで意味があるのかな……と思わされます。
まあ、その手の生物学的なネタは、さしみのつまぐらいのもので、生物学の知識が間違っていようが正しかろうが関係ない話をしているのかもしれませんが……。