ボノボの性行動

ボノボの性行動
（カトゆー家断絶より）
チンパンジーの親戚ボノボの性行動．
数日前に読み終えた「人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上)」*1でチンパンジーとボノボのことがちょろっと書かれていたので，自分にとっては妙にタイムリーなネタです．
チンパンジーとボノボは遺伝子的には1%程度しか違わないけれど，チンパンジーは非常に攻撃的でオスがメスを支配し，性行動は子作りのため，ボノボは温厚であメスが優位にあり，性行動をレクリエーションとしても行うのだとか．たった1%*2の遺伝子の違いでも，相当に大きな差になるようです．
それはさておき，動物も楽しみのために性行動をとるのだなと驚いたと同時に，動物の一種である僕ら人間がそういうことをやっているのだから，別の動物がそういうことをやっても別に不思議じゃないよなと思った次第です．

*1:スティーブン・ピンカー(著), 山下 篤子(訳),「人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上)」, NHKブックス, ISBN:4140910100, p98．

*2:最近，人間とチンパンジーの遺伝子の違いは1%というこれまでの説を覆す，「違いは83%」という説が出てきましたから，チンパンジーとボノボも，もうちょっとだけ遺伝的な差があるかも知れませんけれどね．参考記事，遺伝子の８３％に違い　ヒトとチンパンジーを比較．