「MIQ」

MIQ」終わりました.
ヤマカム2005年01月25日(水)
でまとめられていますが,

マネーのIQで「MIQ」。学校でお金の稼ぎ方や使い方を学ばない。それには理由があり、国民はまんまと洗脳されているんです。大人の陰謀だったんです。

ってなくだらん陰謀論に呆れ,デイトレードあたりの話も馬鹿馬鹿しくて好きになれませんでした.
金についての教育と見ると,山本夏彦さんを思い出します.言い方を変えて何度も同じ事を言っているので,今,ぱらぱらっとめくったものの中から書き出してみます.

わが国の教育には金銭教育がありません。金を不浄なものとして子供に教えません。役者も名門になると「オヤお雛様の刀の鍔が落ちてる」とかまととぶりを発揮しました。西洋でも金貸はユダヤ人専業で他の人はしてはならないことになっていました。
山本夏彦, 「百年分を一時間で」, 文春新書, p217, ASIN:4166601288, 2000/10.)

うまく説明できませんが,金について発言する人につきまとう厭わしさというか,そんなものを時折感じますから,金を不浄と思っているから教えないという説明は納得できます.結局,「MIQ」は現実のものを扱っておきながら,無理矢理な理屈とインパクトだけの作品でした.まあ,長く続いた方じゃないかと思います.