「絶望に効くクスリ」第74話

本作を読むために最近ヤングサンデーを買っていたりします。どういう人が出てくるのかを楽しみにしているのと、誌面からあふれ出てくる作者の情念の不健康さ、気持ち悪さに身を震わすためです。
今回、素晴らしいのはマルクス主義への言及です。

当時のマルクス主義は資本家(かねもち)の支配から労働者(にんげん)を解放し、平等な(ただしい)世界を目指していたわけだね。
(コマの外に「まあ、色々ありましたけれど、この理想は美しいと思うね」とあります。)

資本家は人間ではないと。他の言葉もなかなかに香ばしいです。
僕は「能力に応じて働き、能力に応じて受け取る」は実現されて欲しいと切に願いますが、マルクス主義的な世界にはすみたくありませんね。まあ、わが国ではそこかしこにマルクスおじさんの亡霊が潜んでいるわけですが……。