ミードとフリーマンと米領サモア選出の国会議員

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マーガレット・ミードとデレク・フリーマンの論争について、米領サモア選出の国会議員、民主党のFaleomavaega Eni Hunkin氏が語っています。議員選挙の直前のもので、ミードとフリーマンに対する言及は1/3〜2/5ほど、あとは、自分たちの歴史やアジア人の進出で困ったことになっている地元の商売をなんとかせにゃならんというお話です。
ミードとフリーマンに対しては、どちらにも文句を付けています。ミードに対しては、ミードの本は間違いだらけで読む人間を誤らせる、そのくせ人類学の基礎クラスのテキストとして使われている。ミードは、我々、そして我々の歴史を軽んじ、ナチスが骨相学*1でやったのと同じようにして、我々を見たというふうなことを言っています。フリーマンに対しても、フリーマンにしても書いているところは真実からは遠い。我々を世界でもっとも暴力的な民族のように書いている*2と言っています。
最後に、ミード、フリーマンがつくった神話に反証しろと、自分たちのところの高等教育機関に檄を飛ばしています。
まあ、1例にすぎませんが、非常に公的な立場にいる人の言葉ではあります。


ちなみに、英語は苦手なのと、適当にまとめたので、間違いがあるかも知れません。そのときは突っ込みを入れてください。

*1:craneologyとありますが、後の文から考えて、phrenologyが正しいと思います。

*2:夢物語である「サモアの思春期」を論破するために、サモアでの犯罪などを列挙していく。すると、そうなってしまうわけですが、言われている人たち自身はむかつくでしょう。それに、そういうものを読めば、サモアの人たちが異様なほど暴力的な人たちだと思ってしまうでしょう。