ああ、雁屋哲先生

コンビニ売りの美味しんぼ特別編集版に、極右政治家ポーリン・ハンソンの動きに揺れるオーストラリアという話(「オーストラリアの危機」)が収録されていまして、久々に読んだわけですが……、なんかもう雁屋哲先生だなあ……と。
オーストラリアの退役軍人の反日主義者に対して、山岡「ははあ〜 第二次大戦で日本にやられたことに、まだ反感を持っているんだな……」とのたまうわけですが、中国に対しても山岡に同じ事を言わせてみなよとか思います。支那そばの話やら、最近出た最近出た91巻収録のスマトラ島沖地震での中国の扱われ方*1などなど、この二重規範ぶりは素晴らしいです。オーストラリアの退役軍人たちに対しても「日本はかつてひどいことをしたから、そういう風に思われても仕方がない」と山岡に語らせていたなら、ばかばかしいですが、一本筋は通っていますから、「いや、負けました」と、なるんですけれどもね。

*1:コミック掘り出すのが面倒なので、詳しいことは割愛します。記憶を頼りに書くと、スマトラ島沖地震に対する各国の援助金の扱いも苦笑いしか出てこないようなものだったと思います。