酒井あゆみ「売春論」

ご自身も売春など射精産業に従事していた著者が売春について語ります。
最近の男性はオナニーのしすぎで鈍くなっているのか、口でいかせるサービスをしている場合、併用している手にかなり力を込めて竿をこする必要があり大変ですとか*1、かつてAF(アナルファック)のサービスを始めたところがあったけれどもサービスを提供するのが、サービス従事者にとってあまりにも大変なので、すぐにすたれたとか、そんな妙に生々しい話もあります。その手の話も面白いのですが、最近の風俗は需要と供給のバランスが崩れて供給過多で昔よりも稼げなくなっているとか、性病なんかへの対策が最近どんどんおざなりになっているとか、そういう話のが興味をそそられました。とくに性病、風俗店が性病の検査をしているかどうかは、どうも安心できる話ではないようです。
それにしても、面白い、著者も説教くさいことは言ってない本なのですが*2、風俗に行こうという気持ちをがっつり削られる本でもありました。

売春論

売春論

*1:元の文章とは大きく変わっています。元の本はかなり直接的な書き方しているので、ちびっとオブラートに。(笑)

*2:風俗産業に従事する後輩にきちんと考えて風俗で働きなさいといった小言は言ってますけれども、風俗を敵視したり、正義感ぶるような言葉はありません。