上に、ちと追記

・それに対して日本の場合には尊敬すべき対象を茶化すというメディアが横行しているし金銭的価値に置きか得られないものは下らない物として無視をする。

に関しては、さらに加えて、新しいものはよいもの、古いものはわるいもの、そういう風潮があると思います。だから、古いものをただ貶め、茶化す。佐藤春夫が、そういった風潮を批判して「古いものもまた個性ではないのか」というようなことを言ったと、山本夏彦さんが書いてました*1が、それを嗤う人は多いのではないかと、そんな気持ちになることがあります。ものごとは変わっていく。技術の進歩などによって、生活のありようや、いろんな価値観が変わっていく。それをある程度受け入れて生きていくしかないとは思いますし、やっきになってあらがおうとまでは思いませんが、古いものをただバカにする感性は貧相だと思います。昔からあるものは色んな人のテストに耐えて残ってきたものが多いわけですし(まあ、たまたま運良く残ってしまったものなんかもあるでしょうし、残っていかない方がいいものもありますが)、また、色んな人のいとなみの結晶でもあるわけですから。

*1:どの本に書いていたか、見つけられていません。文言など少し間違っているかもしれません。