酸素の毒性

コメントで指摘を受けて(がうがうさん、ありがとうございます)、かなり不注意な記事だと気づかされました。ぼちぼち調べて別の記事を書こうと思ってますが、本項は色を変えて残しておきます。



別のこと調べていて見つけたものをメモ。
ありすぎても困り、なさすぎても困る酸素のお話。

C先生:大体良し。遺伝子の損傷を直すということなら、もう一つの話をすべきか。
 ところで、人間にとって最強の毒物はなんだと思う? むしろ「最大の毒物」かもしれないが、その毒物でもっとも多くの人が死んでいる、というのが定義だ。単位重さあたりの毒性という意味とはちょっと違う。

A君:単位重さ当たりなら、アフラトキシンとか、テトロドトキシンとか、言いたいところ。死者の数か、「最近ならヒ素」、というのは冗談。

B君:ダイオキシンではないことは事実。死んだ人が居ない(4名いた?)から。

C先生:それは「酸素」だ。最大の毒物、それは「酸素」だ。

A&B:ひそひそ(知らないふりをするのも大変だ)。

C先生:20億年ぐらい前に、地上に酸素ができたときに、これは細菌類にとっては猛毒だった。10億年以上の猛烈な酸素との戦いで、酸素への耐性を身につけた細菌が出現した。酸素をうまく使う生物は、エネルギーの多消費型で、活力が高かったためか、その後地上にはびこった。その最終形がヒトか。
 しかし、酸素はすべての生物にとって、「最強の毒物」だから、ヒトは酸素によって傷つけられたDNAを修復する多種類の酵素を用意している。
 
A君:ヒトの寿命は、同じような生物であるゴリラの倍。これはいろいろな速度が半分だから。常に満腹状態だと、速度が速くなって、寿命が縮むという話を聞いたことがありますね。食べ過ぎるとその消化のために、毒物たる酸素を取りすぎるからでしょうか。

B君:発ガンの原因は、大部分が活性酸素。その活性酸素を体内で消すのが、例えばビタミンE、Cなど。こんな話も最近では良く知られるようになった。

[臨界事故人体影響編 市民のための環境学ガイド]より。

酸素濃度というと、僕がすぐに思い出すのは、ジョジョの奇妙な冒険第6部の決着で、部屋の中の酸素濃度を限りなく100に高めて、ボスキャラ(プッチ神父)の行動能力を奪い、頭をぷちっとつぶしました。
ほかのページで見かけたものだと、『アニメ「エヴァンゲリオン」でも、友人を攻撃させた父に憤り、暴れようとしているシンジにたいし液中の酸素濃度を上げて失神させると言うシーンがありました。』(http://www.h5.dion.ne.jp/~ikeruze/baki13.htm より)だそうです。あのシーンの細かいところ覚えていないのですが、酸素濃度高めて失神させてたんですね。

逆に酸素がないのも困りもので、

第1回 真空大冒険
"しかし、さらに問題はあります。それは酸素が無いということ。
 炭坑などのガスゾーンに突っ込んでしまい、酸素が全く含まれていないガスを吸い込むと、ほとんど瞬間的に意識を失うそうです。人間の呼吸は、通常は一回あたり、肺の容量の3分の1くらいしか換気しませんが、無酸素の気体を吸い込むと反射的に深い呼吸をして、肺の内部を完全に換気してしまいます。直後に無酸素の血液が脳に達して、昏倒してしまいます。「バキ」という漫画で空師・柳龍光の使った技ですね。"
http://www.uraken.net/space/spa1.html

という話もあります。『「バキ」という漫画で空師・柳龍光の使った技』そういや、ありました、そんなの。
あとカミーユも酸素欠乏症か何かで植物人間になっちゃったんでしたっけ? Zガンダムきちんと見てませんから、間違っていたらごめんなさい。