「デモクラシーの冒険」

姜 尚中, テッサ・モーリス‐スズキ, 「デモクラシーの冒険」, 集英社新書, ASIN:4087202666.
著者の一人姜尚中さん,歩く平壌放送と呼ばれているの見かけたので,どんなことを言う人なのかなと思い,買ってみました.
……頭は良いけれど,身びいきで視点が狂っている人のように見えました.ただ,理性的な感じを受けたので,その点では好感度は高いです.もう一人の著者のテッサさんは,博識だけれど,毒にも薬にもならないような事ばかり言ってるように見えました.ただ,本著が高度な内容を扱うことを目的としていないため,浅めの話ばかりだったから,そう見えただけかも知れません.
さて,著書の人となりなんかはこの辺にして,本の内容ですが,民主主義というものについてざっと眺めてみましたってところでしょうか.すっと読めてあまり引っかかりません*1.本当に入り口といった本なので,基礎的な知識に乏しい僕のような人間にはありがたいものなのですが,高度な内容を求めている人には物足りないと思います.

*1:難易度以外の問題で引っかかるところはありましたが,それはここでは触れません.