無防備地域宣言

http://d.hatena.ne.jp/claw/20051212

故人山本夏彦さんは自分の心をのぞき込んで、人間に絶望したといったことを書いていた。上の記事書いた人も、他人を嘲り、悪し様に罵る自分の姿を鏡で見れば、無防備地域宣言にどれほどの意味があるのかわかるのではないかと思うけれども……(通用する相手もいると思うから、選択肢の1つとして考えておくのは悪くはない。問題は誰にでも通用するかのようなことを吹聴することだ)。

それは別に「今となってはもう重要ではないこと」などではない。米英日によるイラク侵略戦争を参照。いつまでたってもやってこない「中国の日本侵略」なんて仮想イベントと違い、これは現在進行形の現実だ。

誰も攻めてくるものがないなら、無防備地域宣言も無用。
それよりも、「現在進行形」のイラクやら、この前、中共に喧嘩を売った東トルキスタン解放組織やらに、無防備地域宣言や、無防備地域宣言の精神(と思っているもの)を説けばいい。他にも現在進行形はいくらでもあるだろう(嫌な話だけれども)。


追記:
mmmさんのコメントを読んで「通用する相手もいると思うから、選択肢の1つとして考えておくのは悪くはない」というのもいろいろと問題ありそうかなと。まあ、戦争相手に協力して昨日までの仲間を殺す手助けをしてでも自分は助かりたいというのも、それはそれで人間らしいっちゃ人間らしい行いだとは思いますが、そこまで考えて無防備地域宣言の運動とかやっているのでしょうか?