気になった本

文化決定論の側の書籍．

性の署名―問い直される男と女の意味

セックス神話解体新書 (ちくま文庫)

「ブレンダと呼ばれた少年」と併読しなければ危険だと思われるジョン・マネーの著書と，ジョン・マネーに影響を受けた人の著書です．
それにしても，マーガレット・ミードやジョン・マネーなどの極端な文化決定論者の考えは未だ死なず生きているようです．まあ，確かにユートピアを作り出せそうな，耳に心地よい考えだというのはわかるんですけれども，行き着く先はヒトラーやスターリンとしか……．優生学*1や文化大革命がごときものに心惹かれる人の多いこと多いこと……．そんなに人間を作り替えてユートピア（彼らにとっての）を作り出したいのでしょうか？

*1:優生学は，極端な文化決定論の敵である極端な遺伝決定論ではありますが，人間をどう作り替えていくのか，その方法が違うだけです．